沖縄昆虫録

素人による昆虫探索記。人によっては閲覧注意

オオスカシバを追え!―ホロホローの森で君に逢いたい―1

とある日曜日、姪から「虫見に行きたい」とご要望があり、
身内の中で虫に対して興味を持つ仲間がいない私は、小躍りして同意しました。

余談ですが、行く途中、車の電気系統がぶっ壊れてしまい、
クーラーもつかなければ、窓も開けられない状態になり、おまけにその日は気温30℃近くまであり、修理工までサウナを体験することになりました。
修理から1週間後にようやく連れていくことができました。
車の点検は大事ですね。
あの時の姪の失望の眼差しは忘れません。
そして失望は更に加速していくことを知らずに、このときはウフフと微笑む私でした…。

そんなこんなで悲願の虫探しとなったわけですが、
晴れ舞台は沖縄本島南部に位置する八重瀬町はホロホローの森を選出しました。

ホロホローの森は、
琉球石灰岩で形成されており、そこには原生林が生い茂り、多様な動植物が生息しています。また森をしばらく歩くと海が広がっており、森とはまた違う景色が楽しめる贅沢な場所です。
具志頭城跡や、1万年以上前から存在したといわれる港川人の骨が見つかっていることでも有名です。
ちなみに港川人がいた時代は、今では本島北部にしかいないヤンバルクイナも生息していたそうで、魚と同様に食べられていたそうです。
確かにここは食糧に困らないだろうな!

そんな素敵な場所でのお目当てはオオスカシバ(成虫)です。
記憶の片隅から湧き出てきたオオスカシバを再現したのがこれです↓

オオスカシバ?
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スカシバというグループとは違い、スズメガの仲間に属し、蛾には珍しい昼行性になります。
ケルトン翅を羽ばたかせ、花の蜜をちゅうちゅうしている姿はまるで蜂鳥のようで、蜂に擬態しているともいわれています。
気になった人はぜひともググって下さい。

偶然にも姪も見たかったようで、ますます気合いが入ります。






ですが!




先に言っておくと、







この日、オオスカシバは見れませんでした。


探索を終えたあと恐る恐る姪を見ると、どっかで見た覚えのある眼差しをしていました。


2へ続く