オオスカシバを追え!―ホロホローの森で君に逢いたい―2
タイトルを大々的に盛り、姪と閲覧者を絶望へ誘った私をどうかお許し下さいませ。
ですが生物はオオスカシバだけではないので他を紹介していきす。
Google Mapで検索すると、遊歩道は1箇所しか指定されず、付近の駐車場がコロナのせいか医療従事者のみになっており困ったのですが、
とある本のおかげで以下の駐車場に停めることができました。
https://maps.app.goo.gl/D8D4NUW86Xgog4cT6
とある本というのが、今回大活躍した、
「奥戸晴夫 著 ホロホローの森の生きものたち」です。
ホロホローの森の地形や環境、歴史など知ることができます。
また、虫や植物だけでなく鳥類、爬虫類、陸貝、そして陸産生物にとどまることなく海産生物も載っている、
ホロホローの森に対して愛を感じる図鑑になっています。
ネットだけでなく現地の情報がある資料を持っていると助けてくれます。
ありがたい1冊です。
この本を頼りに遊歩道を見つけ、いよいよ探索開始です。
絶望する前の姪
まず最初に出迎えてくれたのがオオジョロウグモ。
オオジョロウグモ(雌)
大きいもので脚を含めて20cmを超えるドデカグモ!手のひらをゆうに越します。
この個体は10cmも満たないくらいでした。
雄は1cmないくらいで赤色の体が申し訳程度に同居しています。
巣の中には高確率でイソウロウグモという体長1cmくらいの赤色をしたクモが、名前の通り居候しています。主が食べた残りものなどを食べているそうです。オオジョロウグモの雄に似ているため識別が難しいのも特徴です。
この種の他にナガマルコガネグモも道中、多数会いました。クモの巣がレイザービーム状態です。
道を進むと、地面からガサゴソ音がします。
オカヤドカリです。
他種のオカヤドカリは海岸林にいるのに対し、本種は畑でも見られます。
個体数の多さにびっくりしますが、国指定天然記念物ということに驚きです。(本種以外のオカヤドカリも国指定天然記念物なので触れないよう注意)
歩いて10分くらいすると圏外になりました。
具志頭城跡を目指していたのですが、舗装されていたであろう道が草で封鎖され、ハブが怖いのと何かあったら助けを呼べない危険があるため断念しました。
ルートを変えて、具志頭浜を目指します。
セミの鳴き声が響き渡り、近くの木にめをやると、リュウキュウアブラゼミがいます。
早速網で捕獲し写真タイム。
ガジュマルの木から私を呼ぶ声がすると思ったら(?)、ツマムラサキマダラの幼虫がいました。
ツマムラサキマダラ(幼虫)
成虫の雄
ちなみにガジュマルには昔からキジムナーという精霊が宿るといわれています。
沖縄の人なら誰でも知っているでしょう。
キジムナーは福をよぶといわれ、そのためガジュマルは家付近に植えられたりと大切にされています。
しかし樹木から髭の根を次々と伸ばし、その根は他植物に絡み付き、ついには枯らしてしまうという恐ろしい性質を持っているため
別名「絞め殺しの木」とも呼ばれています。
この記事で終わる予定だったのですが、おさまらなかったので3に続きます。