11月だって暑い
年末が近づいています。
ここ沖縄では本日最高気温28℃を記録し、冬を感じるにはまだ時間がかかりそうです。
今年の大掃除は分割して行うことに決めたので、今日は大掃除第一段として窓ふきをしました。我が家は窓は40枚弱あるので大掃除の中でもハードワークの作業となりました。裏面も併せると80枚弱ですからね。スケルトンハウスに住んでるのかってくらい数があって嫌になっちゃいます。
一軒家ってどこも同じくらい窓があるんですかね。気になります。
暖かい沖縄ではまだまだ昆虫たちも活発に過ごしています。
最近見つけた昆虫たちを記録していきます。
ラデンキンカメムシ
はいはいナナホシキンカメムシね。小慣れた感じで期待せずよく見たらキャツでした。
吸い込まれそうになるくらい妖艶な模様をしています。こやつを糸で吊るしたら催眠術にかけることができそうです。
これはタマムシだ!と決めつけていたのですがカメムシでした。ちゃんと確認するとカメムシの形しており感動しました。
話は逸れますが、タマムシといえば法隆寺の仏像を保管する小屋の装飾として偉い数の羽がもがれて使用されています。酷いと思う反面分かる気持ちもあります。だってレイキー(綺麗)だもんね。
このカメムシもそんな鬼畜者に目をつけられる可能性もなきにしもあらず。気をつけてとキャツ等に教えてあげたい。でも台湾からの外来種らしいので数増えすぎて害虫になったら際は……ねぇ……?ゴニョゴニョ
アリモドキゾウムシ
芋の害虫として久米島や津堅島で問題になっていたゾウムシです。
南西諸島の各空港に模型が設置されており度々見てたので存在は知っていましたが、実際は想像していたより小さいではありませんか。あとすばしっこい。そんで飛んでいくと再発見するのは難しい。
これは強敵だ!
シタベニスズメ(幼虫)
かーわーいいー。(;´Д`)ハァハァ
丸々肥えてる。警戒して顔がぎゅっとなっているところ萌える。
名前が似ているシタベニセスジスズメとは幼虫は全然似ていないです。成虫はちょい似。
スズメガっていいですよね。触り心地とかたまりません。
次は浦添市美術館周辺の遊歩道で見つけた2種を記録します。よくみる昆虫です。
私がどの角度に移動してもずっと目で追ってきます。怖い。
越冬の準備でもしているのでしょうか。
背後から何か視線を感じると思ったら、
お一人様もいました。
なぜかわからないけど「お前もかー。」と呟いていました。既視感があったのでしょうか。
興奮するだけで疲れる
久々の更新です。気づけば1年も期間があいていました。
スピリチュアル?占い?界隈ではサターンリターンという現象があって、30歳目前もしくは30歳になってから人生が大きく変わるらしい。
私29歳なんですが、もうサターンリターンですね。
ここ数ヶ月は原因不明の体調不良におかされまして、
そもそも原因を探ってないので何の体調不良か特定できなていないですが、
サターンリターン真っ只中だと思うと気持ちが楽になりました。
というか全ての不調を外的要因にしてます。
腹痛や情緒が狂っているときあれば生理のせいし、頭痛がするときあれば天気や気圧のせいにし、
東ニ病気ノコドモアレバ行ッテ看病シテヤリ、
西ニツカレタ母アレバ行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ、
便ノキレガ悪イトキアレバナンデカナート首カシゲタリ、
ソウイウモノニワタシハナリタイ。
さて、最近見つけた昆虫をひたすらに載せていきます。
ヒロヘリアオイラガ
イラガを初めてみました。
「触ったら容赦しないよ!」を体言してますね。
全盛期の沢尻エリカを思い出しました。
別名エリカにする。
ホシヒトリモドキ
この子は触って欲しそうに見えたので遠慮なく愛でました。
エリカもホシヒトリモドキも画像検索すると群れているのが多かったです。
時期や場所にもよるのでしょうが、発見した個体は単独行動してました。私と通ずるものがありそうです。
ブレてて何かわからないコガネムシ?
予期せぬときに出会ったので大層喜んだのですが、興奮すると体力が減り脱力してしまいました。
サターンリターンか…。
キョウチクトウスズメの思い入れを語る
キョウチクトウスズメの箸置き兼オブジェを作りました。
左側2体はウミウシれす。
キョウチクトウスズメは自分用に作ったのですが、虫嫌いの甥が貰っていきました。
隅に追いやられているのが目に浮かぶ…(悲)
キョウチクトウスズメといえば、奇跡の出会いをしたのが始まりでした。
去年の今頃に出会ったのですが、
それまで2年ほどキャツを探していて、
キョウチクトウが生っている場所をウロウロする日々が続いていたのですが、
ある日、家の花壇にあるニチニチソウが丸ハゲになっているのを発見して、ハゲかたが枯れたわけでもなく不自然だったので近づいて見てみると
いたんですねー。キャツが。
言葉が出ない驚きでパニックになったのを覚えています。
で、やっと出た言葉が
「おったん。」
でした。
中川家がコントでやる犬を見つけたお母さん状態です。
2年探していたものがそこにいたんですね。
しかも家に。近っ。
うっれピーとアゲアゲになった私は近所のニチニチソウを見て回り幼虫を集めたのでした。計5個体。
(その内、無事に羽化できたのは1個体だでした。)
そして今年の夏も会いたい!ということで
キョウちゃん(キョウチクトウスズメ)の幼虫を犬の散歩中に探してGETしました。
キョウチクトウスズメ(幼虫)
しかも今まで見てきた中で特段にデカイではありませんか!体長7cm以上はあります。
キョウちゃんDXと命名。
デカイ分、力も強く、しがみついた脚が私の指に食い込んで痛いくらいでした。ばんざーいばんざーい。
終齢なのでそろそろ蛹になるかと思われます。
成虫も美麗なのがキョウチクトウスズメに執着する理由の一つでもあります。
楽しみです。
オオスカシバを追え!―ホロホローの森で君に逢いたい―3
だいぶ日が経ってしました。
最終章、海の生物編を綴ります。
ホロホローの森でオオスカシバを見るという目標を意気揚々と掲げ探索する私と姪でありますが(見つけられないとも知らずに)、
歩き始めてから40分ほどすると南風に乗って潮の香りがしてきました。オカヤドカリの数も増えてきたようにも思います。
ちなみに私たちは生物探しで時間がかかりましたが、普通に歩けば森の入口から15分ほどで浜に着きます。
具志頭浜
岩礁が広がる浜です。大潮のときは更に岩地が現れるでしょう。
釣り人も結構いました。激熱スポットなのでしょうか。
辺りにはノッチ(波でえぐられた岩)がポツポツあります。
寄り道つでに海の生き物を探します。
コンペイトウガイ
ヘリトリアオリ
カヤノミカニモリ
リュウキュウマスオ(殻)
岩礁に生息する貝が目立ちました。
掘ったり岩をめくったりしたかったのですが、海用装備をしていなかったため辞めました。
タイドプールではイワガニやエビなどが見られました。
ひとところ楽しんだので森に戻ります。
この頃になると、オオスカシバは見せてあげられないかもと思い始めた私は、せめて幼虫だけでも見て帰ろうと提案し
食草であるクチナシを探すことにしました。
道中、図鑑で見てみたかったカミキリムシに出会って興奮しました。
オキナワキボシカミキリ
背面は逃げてしまい撮れず…。
樹の色に擬態させているのでしょうか。色渋いです。かっこいい( ゚Д゚)b
掴んでみたかったです。
なんでもないカラムシに目をやるとオキナワナナフシもはけーん。
オキナワナナフシ
体長15cm以上を越える個体もいます。
私家の周辺でも出没します。
次々と虫が現れ、撮影タイムも間に合わない状況で幸せな時間でした!
ということで、今回の昆虫探索は終了です。
ほんと、事故もなく良かったです。
え?オオスカシバの幼虫は見つけたかって?
姪の絶望の眼差しがそこにあった、だけですよ。
察してください…。
命どぅ宝
昨日は6月23日、慰霊の日でした。
1日経ってしまいましたが、沖縄戦を描いた夫婦の画集を見に行ってきました。
佐喜眞美術館
丸木位里・丸木俊「沖縄戦の図」
http://sakima.jp/
画家で夫婦のお二人は広島原爆、長崎原爆の戦争画をはじめとし、日本のみならず世界の人災を絵におさめている、人生をかけ後世に絵で語り継いでいるとのことですが
失礼ながら、今回初めてお二人のことを知りました。
来館したときは偶然にも私だけだったので、その世界を一人占め状態だったのですが
目の前に立つと、めちゃくちゃ怖かったです。
絵に圧倒され、しばらく立ち尽くしていました。
ようやく場の空気に慣れてくると人体の細部や色の濃淡を見て、不適切かもしれないですがキレイだと感じました。
館内を出ると外階段があり、登ると更に階段が続きます。
6月23日にちなみ29段でできた展望台です。
手前6段、奥23段
登りきると宜野湾市の街並みや木々と海が広がります。
その中には普天間基地も。
この景色は丸木夫妻の絵を見たあとに見てと美術館より記されていたので写真はありません。
戦争当時、米軍は日本軍を追い詰めに南下したのですが、
そう考えると
この前昆虫探索で訪れたホロホローの森は南部に位置するので、激戦区だったのではと思います。
身を隠すための大きなガマ(洞窟)もあるので高確率で該当しているでしょう。
港川人がヤンバルクイナを食べていたことも前回記載しましたが、もしかして戦争に巻き込まれて、いなくなってしまったのではないかと思いを馳せてみたりしました…。
今回の記事は、このブログ(昆虫録)に直接は関係ないのですが、
生物を探している方ならわかると思いますが、
自然の中に身をおくと、生の力強さに恐怖を感じるときがあります。
私なんかだとチビります。(マジ)
生き抜く。という意志ですかね、
言葉で言い表せられませんが、
人もまた例外ではないと、この日をきっかけに教わりました。
ぬちどぅたから(命どぅ宝)
命こそ宝、という沖縄の方言があります。
方言が消えつつある現代でも語り継がれている言葉です。
万物に価する言葉ではないでしょうか。
記念日があるから思い出すのではなく、いつの日も忘れず生物と共に過ごしていきたいものです。
展示会は2022年1月17日まで。
6月27日は日曜美術館の番組で再放送されるそうです。
オオスカシバを追え!―ホロホローの森で君に逢いたい―2
タイトルを大々的に盛り、姪と閲覧者を絶望へ誘った私をどうかお許し下さいませ。
ですが生物はオオスカシバだけではないので他を紹介していきす。
Google Mapで検索すると、遊歩道は1箇所しか指定されず、付近の駐車場がコロナのせいか医療従事者のみになっており困ったのですが、
とある本のおかげで以下の駐車場に停めることができました。
https://maps.app.goo.gl/D8D4NUW86Xgog4cT6
とある本というのが、今回大活躍した、
「奥戸晴夫 著 ホロホローの森の生きものたち」です。
ホロホローの森の地形や環境、歴史など知ることができます。
また、虫や植物だけでなく鳥類、爬虫類、陸貝、そして陸産生物にとどまることなく海産生物も載っている、
ホロホローの森に対して愛を感じる図鑑になっています。
ネットだけでなく現地の情報がある資料を持っていると助けてくれます。
ありがたい1冊です。
この本を頼りに遊歩道を見つけ、いよいよ探索開始です。
絶望する前の姪
まず最初に出迎えてくれたのがオオジョロウグモ。
オオジョロウグモ(雌)
大きいもので脚を含めて20cmを超えるドデカグモ!手のひらをゆうに越します。
この個体は10cmも満たないくらいでした。
雄は1cmないくらいで赤色の体が申し訳程度に同居しています。
巣の中には高確率でイソウロウグモという体長1cmくらいの赤色をしたクモが、名前の通り居候しています。主が食べた残りものなどを食べているそうです。オオジョロウグモの雄に似ているため識別が難しいのも特徴です。
この種の他にナガマルコガネグモも道中、多数会いました。クモの巣がレイザービーム状態です。
道を進むと、地面からガサゴソ音がします。
オカヤドカリです。
他種のオカヤドカリは海岸林にいるのに対し、本種は畑でも見られます。
個体数の多さにびっくりしますが、国指定天然記念物ということに驚きです。(本種以外のオカヤドカリも国指定天然記念物なので触れないよう注意)
歩いて10分くらいすると圏外になりました。
具志頭城跡を目指していたのですが、舗装されていたであろう道が草で封鎖され、ハブが怖いのと何かあったら助けを呼べない危険があるため断念しました。
ルートを変えて、具志頭浜を目指します。
セミの鳴き声が響き渡り、近くの木にめをやると、リュウキュウアブラゼミがいます。
早速網で捕獲し写真タイム。
ガジュマルの木から私を呼ぶ声がすると思ったら(?)、ツマムラサキマダラの幼虫がいました。
ツマムラサキマダラ(幼虫)
成虫の雄
ちなみにガジュマルには昔からキジムナーという精霊が宿るといわれています。
沖縄の人なら誰でも知っているでしょう。
キジムナーは福をよぶといわれ、そのためガジュマルは家付近に植えられたりと大切にされています。
しかし樹木から髭の根を次々と伸ばし、その根は他植物に絡み付き、ついには枯らしてしまうという恐ろしい性質を持っているため
別名「絞め殺しの木」とも呼ばれています。
この記事で終わる予定だったのですが、おさまらなかったので3に続きます。
オオスカシバを追え!―ホロホローの森で君に逢いたい―1
とある日曜日、姪から「虫見に行きたい」とご要望があり、
身内の中で虫に対して興味を持つ仲間がいない私は、小躍りして同意しました。
余談ですが、行く途中、車の電気系統がぶっ壊れてしまい、
クーラーもつかなければ、窓も開けられない状態になり、おまけにその日は気温30℃近くまであり、修理工までサウナを体験することになりました。
修理から1週間後にようやく連れていくことができました。
車の点検は大事ですね。
あの時の姪の失望の眼差しは忘れません。
そして失望は更に加速していくことを知らずに、このときはウフフと微笑む私でした…。
そんなこんなで悲願の虫探しとなったわけですが、
晴れ舞台は沖縄本島南部に位置する八重瀬町はホロホローの森を選出しました。
ホロホローの森は、
琉球石灰岩で形成されており、そこには原生林が生い茂り、多様な動植物が生息しています。また森をしばらく歩くと海が広がっており、森とはまた違う景色が楽しめる贅沢な場所です。
具志頭城跡や、1万年以上前から存在したといわれる港川人の骨が見つかっていることでも有名です。
ちなみに港川人がいた時代は、今では本島北部にしかいないヤンバルクイナも生息していたそうで、魚と同様に食べられていたそうです。
確かにここは食糧に困らないだろうな!
そんな素敵な場所でのお目当てはオオスカシバ(成虫)です。
記憶の片隅から湧き出てきたオオスカシバを再現したのがこれです↓
オオスカシバ?
スカシバというグループとは違い、スズメガの仲間に属し、蛾には珍しい昼行性になります。
スケルトン翅を羽ばたかせ、花の蜜をちゅうちゅうしている姿はまるで蜂鳥のようで、蜂に擬態しているともいわれています。
気になった人はぜひともググって下さい。
偶然にも姪も見たかったようで、ますます気合いが入ります。
ですが!
先に言っておくと、
この日、オオスカシバは見れませんでした。
探索を終えたあと恐る恐る姪を見ると、どっかで見た覚えのある眼差しをしていました。
2へ続く